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  • コラム

  • 2018.06.01

産婦人科専門医に聞く!暑い夏を乗り切る、更年期対策

産婦人科専門医に聞く!えっ?これも更年期の症状!?

暑い夏、その汗や疲労感、冷えなどのお悩みは気候のせいだけでしょうか?
もしかしたらホルモンバランスの乱れや更年期かもしれません。
少しでも暑い夏を快適に乗り切るために、産婦人科専門医吉形玲美先生にお話しを伺いました。

「夏の汗」と「更年期の汗」の違いは?

暑い場所では誰でも汗をかくものです。しかし、みんなが汗をかかない場所で自分だけ急に汗が…といった場合には、更年期の汗の可能性があります。また、身体の中で手足は冷えているのに顔は火照っていて汗が出てくるといった、暑さと寒さを同時に感じてしまうのも、更年期症状の特徴のひとつです。

夏の運動不足は骨痩せの原因に!?

夏はその暑さから「動きたくない…」と運動量が減りがちに。もちろん、暑い日中の無理な運動は避けた方がよいでしょう。しかし、冷え対策や骨の健康のためにも運動は大切です。運動不足の結果、骨量が減ってしまうということも…。比較的涼しい早朝や夕方以降にウォーキングをしたり、屋内での運動を心がけるなど工夫して、夏の運動不足解消を心がけましょう。

夏の運動不足は骨痩せの原因に!?

家の中でも簡単にできる「免疫力アップ術」

リンパの巡りを良くして、心と身体をクリアに。
おへその上のところに「乳び槽(にゅうびそう)」というリンパが詰まりやすい部分があります。この詰まりを解消するには、仰向けになって10分間、意識的に腹式呼吸をしてみましょう。これを毎日、リンパの巡りが活発になる夜(できれば夕食30分後くらい)に行ってみてください。
腹式呼吸には心を落ち着かせる効果も期待できるので、不安感が強いときや、心を落ちつかせたいときなどにもおすすめです。

動悸・息切れ

更年期に「汗をかくこと」は、夏でもあまり変わりません。更年期の汗は薬を飲んだり、サプリメントや体質改善で少しは抑えられますが、夏の発汗は体温調節に大切な身体の機能です。
しかし、身体のベースアップをはかると、同じような汗やほてりも、いつもよりツラく感じなかったり、乗り切りやすくなったりと感じ方が違ってきます。ウォーキングやダンスなどの運動はもちろん、ご自宅で始められる腸活などもおすすめです。ぜひ、心と身体のベースアップに、できることから始めてみてくださいね。

浜松町ハマサイトクリニック
日本産科婦人科学会
産婦人科専門医(医学博士)
吉形玲美先生

漢方で夏バテ対策

朝は家族のお弁当作りで早起き、日中は夕方まで診療を行い、それから研究も、とお忙しい吉形先生。そんな先生に夏バテ防止対策を聞いてみたところ、漢方を取り入れているそうです!

補中益気湯

私の夏の疲れにはコレ!
舐めてみて「美味しい!」と思う漢方は、自分の身体に合っているものなんですよ。

葛根湯

頭痛や肩こりがツラいとき、また今日はそのような1日になりそうだなと思ったときには、葛根湯を飲んだりしています。